Hexagonのグループ会社であり、計測テクノロジー業界のリーダーであるライカジオシステムズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:日比孝典)は、全く新しい完全自律飛行型レーザースキャナー Leica BLK2FLY (以下BLK2FLY)について、本日から日本国内で受注開始することを発表した。この製品は完全に統合された自律飛行型レーザースキャニングセンサーで、すでに欧州では2021年に発売されており、2023年には新たに屋内スキャン機能が搭載され注目を集めている。複雑なスキャニングプロジェクトをより広範囲にカバーできるようになったBLK2FLYは、屋内外を問わず、構造物全体のデジタルツインを構築するライカジオシステムズのBLKファミリーの最新イノベーション製品だ。

BLK2FLYはタブレットを数回タップするだけで起動し、ユーザーは構造物や環境を正確かつ完全に空中から素早く簡単にスキャンすることが可能。空からのスキャニングは、構造物の外観の特徴や寸法を完全に捉えることができるため、立ち入りが困難な場所や手の届きにくい場所(ファサードの突起や屋上など)の正確なデータを必要とする様々な業界にとって画期的なことだ。

BLK2FLYは、高度な自律障害物回避機能を備えた次世代の飛行安全性を導入している。LiDAR、レーダー、カメラ、GNSSのセンサーの融合により、最適かつ安全な飛行経路を確保する。ユーザーは、BLK2FLYからのデータを、LiDARやハンディ―型移動体レーザースキャナー Leica BLK2GO やその他地上型スキャナーで取得した建物や構造物の内部スキャンとシームレスに組み合わせることができる。取得した色付き3D点群は、現場の状況を記録するなど、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)プロセスに役立つ。

BLK2FLYはGNSSが利用できない場所でもスキャンできるため、発電所や変電所をはじめとした立ち入りが困難な環境でも屋内外でスキャン可能です。屋内飛行モードでは、自律飛行システムの性能が向上したことで、センサーの空間認識能力が高まり、より狭い空間での障害物回避が可能になった。この新機能は、HexagonのビジュアルSLAMシステムの進化によるもので、BLK2FLYの飛行可能範囲を直径3メートルまで向上させる。

 

ライカジオシステムズの代表取締役社長の日比は、「BLK2FLYは、UAVベースの高度な自律型スキャンにより、複数の業界、特にデジタル建設、建築、歴史的保存物、公共事業におけるリアリティキャプチャーのワークフローを再定義した。BLK2FLYが屋内でもスキャンできるようになったことで、ユーザーは建物や構造物の完全で包括的なデジタルツインを作成することができます。」と、述べている。

BLK2FLYは、ライカジオシステムズの地上センサーと自律型センサーのポートフォリオを補完するもので、これらを組み合わせることで、あらゆるスキャニングプロジェクトに活用できる。ユーザーは、タブレット端末やスマートフォンを使って現場からデータをクラウドにアップロードし、データの合成、メッシュ化、3Dモデルの作成を現場から自動的に行うことができるHexagonのクラウドアプリケーション、Reality Cloud Studio(Powered by HxDR)も活用可能だ。

 

BLK2FLY の特徴

・軽量(2.6kg)で、全てのアクセサリと一緒にケースに収納して簡単に持ち運び可能
・LiDAR SLAM、 Visual SLAM、レーダーおよびGNSS により、完全自動で安全かつ正確に飛行
・ハンディ―型移動体レーザースキャナー「Leica BLK2GO」等、 当社の他のセンサーやソフトウェアともシームレスに連動し、合成が簡単
・周囲の環境を飛行計画へ正確に組み込むため、理想的なスキャンに適した距離を維持し、帰還に最適なフライトルートを策定
・密閉型フルドーム式レーザースキャナーを搭載し、全方向の 3D 点群をキャプチャ
・スキャン途中でバッテリー交換が必要な際はユーザーのもとへ戻り、新しいバッテリーに交換後プロジェクトを続行

※記事引用元 ライカ ジオシステムズ株式会社 PR TIMESより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000006745.html