これまで日本で活躍したドローンの機体を紹介するシリーズ。
記念すべき第1回目はドローンという言葉を社会に浸透させたと言っても過言ではない、大人気シリーズ「DJI PHANTOM」より、シリーズ大ヒットの先駆けとなった「DJI PHANTOM」です。

2012年に登場した当時、日本ではまだドローンという言葉は広まっておらず、マルチコプターと呼んでいました。
当時のDJIはGPSを組み込んだフライトコントローラー「NAZA-M」や、ドローンのフレーム「F450」などで注目を集めていましたが、そんなDJIが満を持して登場させたのが、オールインワンの空撮パッケージ「DJI PHANTOM」です。

当時はまだDJIがカメラを開発する前となっており、アクションカメラとして既に高い認知度のあったGoPro(当時はHERO2)を搭載して空撮するのを前提に、GoProを搭載するカメラマウントが用意されていた。

しかし、カメラマウントといっても単にGoProを置くだけの装置で、現在のようにチルトしたりするわけでもなく、単に上空から撮影ができるというものであった。

だが、オールインワンの「DJI PHANTOM」はドローンを使った空撮ユーザーの心を掴み、瞬く間に大ヒット。ドローンを使った空撮というジャンルを作り上げた大功労機といっても差し支えないだろう。

モーターはKV値920のもので、ESCは30Aタイプ、バッテリーは3セル2200mAhで飛行時間は約10分。GPSやRTH機能は当時から付いており、黎明期の機体としては非常に高スペックだった。

現在でも現役の「PHANTOM」シリーズだが、4以来ナンバリング機体は登場しておらず、このままフェードアウトしていってしまうのであればさみしい限りだ。

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