オールインワンのホビー用ドローンの草分け的存在と言えるのが、2013年に発売された「Galaxy Visitor 2」です。

当時はラジコン飛行機やラジコンヘリとは異なった「マルチコプター」が手始めた時期で、手軽に楽しめるホビー用ドローンとして、日本ではハイテックマルチプレックスジャパンから発売されていました。

この小型マルチコプターは、非常に安定した飛びと多くの機能を搭載しており、単に飛ばしやすいだけでなく、便利な機能が豊富に搭載されている点も特徴でした。

搭載されていた「カムバック機能」があります。これは、送信機左上のAUXボタンを押すと、機体が自動で手元に戻ってくる機能(スティック操作をすると機能がキャンセルされる)で、自動的に操縦者の所に戻ってくるのだから、初心者にとっては安心の機能でした。

第二としては「ヘッドロック機能」があります。これは、送信機左上のAUXボタンを長押しすると、機体の前後左右の区別がなくなり、進行方向が機体の前方にロックされるようになります。マルチコプターの場合「前方」という認識をすることが難しい場合があるが、この機能により進む方向が前方ということになり、操縦が楽になるものでした。

第三は「フォローミー機能」。カムバック機能使用中に送信機本体を水平に動かすと、その動きに合わせて機体がついてくる機能。これも実際に使用すると便利で面白い機能でした。

そして特筆すべきはこの時代のコンパクトなドローンながら、超小型高性能カメラユニットを搭載していたこと(カメラユニット・SDカード付RTFキット)です。写真でも分かるように、当時としてはかなり高画質な画像を撮影することができ、しかもそれらの操作は送信機のスイッチでおこなうことができるというものでした。静止画だけでなう動画も撮影することが出来るので、空撮の楽しみを存分に味わうことができました。

機体には高輝度LEDが搭載されており、体育館や薄暗い場所でのフライトはとても美しく、2色のLEDなので、前後の識別も容易でした。この機体で人気を得たGalaxy Visitorシリーズはその後もラインナップを拡充していき、ホビー用ドローンの一時代を築いたのでした。

■製品スペック■
全長:102mm
全幅:102mm
全高:46mm
重量:43g
送信機:2.4GHz4ch
バッテリー:リポ1セル(3.7V)300mAh
モーター:コアレスモーター×4
価格:19,000円(カメラユニット・SDカード付 RTFキット)、15,000円(RTFキット)
※価格は当時のものです。

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